五十嵐仏壇店/新川仏壇センター

五十嵐仏壇店のお店作りのコンセプトは『入りやすい仏壇店』。仏壇購入以外のお客様もお気軽にご来店いただけるように、ギフトなどにも使える「腕輪念珠」や「部屋香」といった小物も豊富に取り揃えています。特に念珠は県内でも屈指の品揃えで、オリジナルの注文制作にも応えてくれるそうです。
お仏壇の展示数は常時50本以上。その３割を占めるのが富山県伝統の金仏壇です。地元の方はもとより、県外にお住まいで富山仏壇をお探しの方からもお問い合わせがあるのだとか。金仏壇以外も、唐木仏壇や現代調仏壇などお客様の多様なニーズに応えられるよう国産品から海外産品まで豊富に取り揃えています。特に国産品のお仏壇に関しては、しっかり商品を吟味し確かなお仏壇をお届けできるよう気を配っているそうです。「お客様に安心して購入していただくため、県内の仏壇店の中でも、いち早く『国内産』『海外産』を明確に表示して参りました」と五十嵐社長。さらに、自社製仏壇に関しては、作業工程の部門ごとに職人の写真を掲示し、材料や塗り・金箔等、お仏壇の製造内容についても分かりやすい解説をつけるなど、詳細な品質表示に取り組んでいます。
富山仏壇の製造元として自社工場を有する同店では、金仏壇の修理なども同社スタッフが迅速に対応。購入後のアフターフォローも万全です。さらにお仏壇や神棚を購入されたお客様には、年4回の『季節の情報誌』を発行しています。仏事や神事に関する情報以外にも様々な季節の情報が掲載されたこの情報誌はお客様からも好評とのこと。来店時に「いつも読んでいるよ！」と声をかけるお客様もいらっしゃるそうです。

自らも職人としてお仏壇の制作に携わる五十嵐社長ですが、初めから職人としての道を歩んできたわけではありません。東京の大学に進学し卒業後も東京の企業に就職、４年後に家業の仏壇製造の道に入りました。小さいころから触れてきた家業とはいえ、最初はわからないことばかりで戸惑うことが多かったとのこと。そんな五十嵐社長が入社して１年ほど経ったころ今でも心に残るある出来事がありました。五十嵐社長の心に深く刻まれたその印象的なエピソードをご紹介します。
「あるお客様のお宅にお仏壇を納品していろいろと世間話をしている時に、お客様の家の80才程のおばあさんが入ってこられ、「こんなにいいお仏壇を入れていただいて、本当にありがとうございます」と涙を流しながらお礼を言って下さいました。たわいもない話かもしれませんが、このときの感動は、今でも心の中に強く残っています。世の中に、涙を流してまで喜んでいただける商売なんてそんなに数多くはありません。これからも、あのときの感動を忘れずに、『あの店から買って本当によかった』とお客様に喜ばれるようなお店作りを心がけて参りたいと思っています」（社長　五十嵐さん）

仏壇店というと、『暗い、高級品ばかりおいてそう』など入りにくいイメージを持たれる方が多いようです。五十嵐仏壇店ではこのようなイメージをできるだけ少なくしたいという思いから、『入りやすい仏壇屋』を目指した店作りをしてきました。接客時にもできるだけ分かりやすい説明を心がけ、お客様の不安を取り除く努力をしています。いい仏壇に寄せられた口コミでも「店内はお香の良い香りが漂い、非常にモダンな感じ。仏壇、仏具以外にも商品が陳列されていて、お買い物の目的がなくても立ち寄りたい雰囲気だった」、「店員さんの仏具に関する知識が豊か」といった感想が寄せられるなど、総合で星５つの高い評価を得ています。スタッフの皆さんの笑顔に癒される優しい雰囲気の中で、あなただけの大切な一品を探してみてはいかがでしょうか。
取材の最後に、社長の五十嵐さんからお仏壇への思いと、このページをご覧の皆さんへのメッセージをいただきました。
「お仏壇は、『日本人の心のよりどころ』だと考えています。うれしい時や悩み事がある時、仏様に向かい手を合わせる。また、一家団欒の中にお仏壇を置いて、日々の家族の営みを報告する。そこから心豊かな生活が生まれます。また、法要の時など、日頃離れて暮らしている親戚が、お仏壇を前に久しぶりに集まれば、一族の絆はよりいっそう深まることでしょう。お仏壇をご家庭にお祀りすることでもたらされる心の豊かさは、何にも代え難いものです。お仏壇を前にして手を合わせ、心の安らぎを得る。私を含め当社の職人が心を込めてお作りしたお仏壇や当店にてお求めいただいたお仏壇で、そうした心の安らぎが得られたとすれば、それは私たち仏壇職人にとってこの上ない喜びです。『富山仏壇の製造元』として仏壇の構造や知識はどのお店にも引けを取りません。仏事や神事で分からないことや不安なことがありましたら、何なりとお問い合わせ下さい」（社長　五十嵐さん）